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切符収集記&登山行記

切符収集記&登山行記

会津へ

会津へ

旅行期間:平成20年(2008)8月1日(金)~3日(日)
訪問標的:583系あいづライナー、磐梯山登山、喜多方ラーメン

【プロローグ】

 磐越西線で運行される快速あいづライナーは583系で運転される時期があり、以前からずうっと気になっておりました。この線の沿線には日本百名山のひとつ磐梯山もありセットで訪問できるため、行く機会を伺っておりました。
 出かけるチャンスというのは、どこかで与えてもらうことができるようで、神奈川へ親族の初施餓鬼に行くことになりました。施餓鬼と行楽を組み合わせるのはどうかと思いますが、第2子が生まれて以来、ぐっと外出の機会が減っております。遠路、施餓鬼にも参加するのでお許しくださいということで行かせていただくことにしました。
 また、この6月から東京~猪苗代~会津若松を結ぶ夜行バスの便が運行を開始したと会津バスのホームページで見つけ、これでプランはほぼかたまりました。当方からだと会津地方は、東京からもう一足あるので東京の近場にしようか迷ったのですが、登山客のためのようなこの夜行便を利用せずにいられましょうか。とまれ、近くのコンビニでバスのチケットを購入し、会津行に備えるのでした。

【1日目】自宅~名古屋~藤沢~東京~夜行バス

 初日の今日は、まず施餓鬼です。仕事が忙しく31日は休みが取れなかったため、朝から藤沢へ向かいます。小田原停車のひかりの人気が高いのか指定が取れず、新横浜から横浜線~東海道線と乗り継ぎ、藤沢へ。ここで、先行していた両親と落ち合い寺で施餓鬼。私はこの歳になって施餓鬼に初参加だったのですが、こんな感じなんだと勉強になりました。
 さて、施餓鬼が済むとバスの時間までフリータイムです。東京駅で荷物をロッカーへ放り込み、新宿のデパートをうろうろ。ただでさえ洒落っ気がないのに登山スタイルなので、周囲の小じゃれた青年たちから浮いていることを痛く思いながら、ポロシャツをあさってみました。「いいなぁ」と思うのもあったのですが、まだ私には先があります。ここで荷物を増やしては、ということで東京駅へ戻ります。
 夏休み期間の金曜日のせいか高速バス乗り場は賑やかで、出かけることによる気分の高揚のせいかワクワクしてきます。22時20分定刻に出発し、ここしばらく寝不足が続いていた私はすぐに爆睡状態に入ったのでした。

【2日目】猪苗代~磐梯山登山~猪苗代~会津若松

 「はい、猪苗代営業所です。」と運転手の声がして、バスが停まる気配が・・・。おおっ、私が降りるところではないか!すっかり寝込んでしまっていたのであわててコンタクトをして、「本当にここで降りるんですか?」と運転手にいぶかしげにされながら、下車。ここで降りたのは私を入れて4人ほどでした。

磐梯山遠景
早朝の猪苗代営業所から望む磐梯山

 ここからすぐ道路向かいにある猪苗代駅から、磐梯東都バスに乗り換えます。20分ほどの絶妙の乗り換えで磐梯高原方面へ向かってくれるという、早朝登山にうってつけのバスなのですが、猪苗代駅から乗車したのは私のほかにもう一人の登山客だけでした。
 5時10分に出発したバスは、もう一人の方が国際スキー場で降りるとそこから先は乗降はなく、のんびりと磐梯高原へ向かいます。
 裏磐梯高原ホテルバス停で下車。5時54分。裏磐梯登山口からいよいよ磐梯山登山です。最初は林道のような整備された道を歩き、30分近く歩くとスキー場の傾斜登りが始まります。ここで、ちらほらと登山客を見かけます。えっちらおっちらゲレンデを上がり、噴火口への分岐を迎えますがとりあえず中ノ湯経由の道をとることにします。6時50分、銅沼着。名前のとおり赤錆びた感じの沼で、磐梯山らしき山が見えるのですが、草木が茂りあまり展望がききませんので先を急ぐことにします。中ノ湯までは草の茂ったところを通りどうも風景がぱっとしません。噴火口経由のほうが良かったかと後悔しかけた頃に中ノ湯に到着。坂の途中の分岐点で、広いスペースも無くあっけなく現れた分岐でした。この時点で7時18分。かなり良いペースですが、露なのか雨なのか、草をかき分けて来たせいでズボンがびしょ濡れです。八方台登山口から来るとここまで30分らしいですが、なるほど自家用利用なら八方台を選びますわ。裏磐梯から来てもあまりハイライト的な風景もないもので。ここから先は、頂上を早々と極めてこられた方々とすれ違うようになります。きっと八方台から登ってこられた方でしょう。
 ここまではさして登り坂はなかったように記憶しているのですが、中ノ湯からは傾斜が続きます。ところどころ林が切れて展望がきくところがあり、「登ってるぞ」と実感しながら、8時09分、弘法清水着。冷たい水が湧いており、ペットボトルにつめて頂上を目指します。ここからの登りがきつく非常に苦しかったのですが、8時31分、頂上に着きました。もやっとした感じで風景がぼやけているのですが、桧原湖や猪苗代湖は見えました。去年から想い続けてきたので、「ああ、ついに登ったった」となんだかホッとする気分です。それにしても寒い。歯ががちがち鳴るくらい寒く、雨合羽をかぶります。360度見渡せるので、しばし休憩です。

磐梯山頂上付近から
頂上付近から見た櫛ヶ峰
どうでもよいことですが、下の写真2枚は私のデジカメデビュー作です。
画像の取り込みがラクですね。うーん、便利。

磐梯山degi
これは弘法清水からだったか、櫛ヶ峰や噴火口方面のはず

 9時14分、さあ下山です。名残惜しいですが、頂上ともお別れです。ここからの下りは、団体とのすれ違いが続き足踏みが続きます。弘法清水でもう一度水を汲み直し、帰りは噴火口を経由して裏磐梯登山口へ戻ることにします。

磐梯山degi~弘法清水より下の分岐
八方台・猪苗代登山口への分岐から振り返る磐梯山

 行きよりも良い景色をと思い、このコースを取ったわけですが、私の持っている地図ではコースの一部が点線になっており不安が胸をよぎります。猪苗代登山口へのコースと分かれるといよいよ人が少なくなり、不安が倍増しますが、登ってくるおじさんがいて一安心します。帽子に“STAFF”と書いてあり熟練の方らしく、「こっちは熟練者コースか?」と不安になりますが、もう戻る体力はありません。強い風が吹き付ける中、櫛ヶ峰を登る人らを「すげぇなあ。この風の中。」と右上に見ながら、急坂を下りていきます。この噴火口までの下りは疲れきった私の脚には厳しく、いつ着くのだろうと何度も時計に目をやりました。噴火口分岐、10時12分着。高度が下がったせいか、地熱のせいか暑いです。このあと厳しい道はないものの、草むらや林道をくたくたになって歩き、11時56分、登山口に戻ってきました。行きはかなり頑張ったものの、頑張り過ぎたのでしょうか。帰りは行きと同じくらい時間がかかってしまいました。
 帰りのバスまで時間があるので、磐梯高原駅バス停まで戻り、バス停向かいの道の駅でソフトクリームを食べました。もうたいして歩く必要はないので、一安心です。結構しんどかったので、無事帰れてよかった。

磐梯高原駅バス停
磐梯高原駅

森のくまさん号
森のくまさん号 この後、あいづライナー撮影があるので写真撮影のみです。

 12時29分の猪苗代駅ゆき磐梯東都バスは観光客でいっぱいでしたが皆、五色沼入口で降りていきました。観光客が路線バスをこんなに利用するとは、ちょっと驚きです。
猪苗代駅には13時頃戻ったのですが、あいづライナーまでちょっと時間があります。駅前の食堂でそばをすすり、高校野球を見ながら時間をつぶします。
 13時半頃、そろそろ行こうかと立ち上がり、炎天下の中を事前に調べておいた撮影地に向かいます。そこは駅から徒歩20分、安達太良山系をバックに撮影できるということでかなり期待して行ったのですが、着いてびっくり。夏草がこれでもかというくらい茂っております。かろうじて電車の足元が見える位置を見つけ電車を待つのですが、まあ暑いこと。あとでニュースを見て知ったのですが、この日は全国的に暑かったということで、私も炎天下待ち続けるのは30分が限界でした。

あいづライナー走行写真
翁島~猪苗代を行く快速あいづライナー
クリーム色のお肌が夏の光に映え美しかったのですが、
私のカメラテクでは表現できてません。


あいづライナー駅撮り

これは会津若松駅で撮影。

 この日は、会津若松駅前のホテルで泊。ソースかつ丼を外食しようと思っていたのですが、私の毎度の悪いクセで面倒くさくなり、駅のコンビニで食料を調達、そのまま寝てしまいました。

【3日目】会津若松~喜多方~郡山~東京~名古屋~自宅

 この日もあいづライナーを追っかけるのを軸に日程を組んだのですが、列車の時刻にしばられてしまい、あまり良い日程にならず、郡山から名古屋まではひたすら新幹線に乗るだけとなってしまいました。なんだかもったいない。
 喜多方ラーメンについてネットで調べてみると、「朝ラー」という朝にラーメンを食べる習慣が現地にあるらしく、朝7時から開いているラーメン屋もあるとのこと。富士宮やきそばの仕掛人の方の講演会を聞いて以来、地元グルメ探訪に興味があったので、これは行ってみねばまいりません。かくして、5時31分の新潟ゆき列車で喜多方へ向かったのでした。会津若松は史蹟が多そうでゆっくりしたかったのですが、今回の1.ラーメン、2.あいづライナー、3.そこそこの時間に帰宅、という制限の中では泣く泣くカットせざるをえませんでした。
 5時48分、喜多方着。ラーメン屋がオープンするのは7時からなので、それまで蔵のある街並みをうろうろします。ターゲットにしていた坂内食堂の場所を下見がてらうろうろしていて見つけた若喜商店レンガ蔵は、白壁の蔵しか知らない私にはなんとも独特な外観で惹きつけられてしまいました。古い街並みが残っていて、なかなかよいところでした。連れ合いでも連れてゆっくりと来てみたいところです。
 さて、7時に近くなってきたので坂内食堂へ行くと、もう何人か店の前で待ちの状態に入っていました。私は10分前に到着したので開店すぐに席にありつけましたが、7時の開店時はけっこう行列ができていました。
 私は肉そばを頼みましたが、チャーシューがいっぱいでボリューム満タン。満腹になり過ぎてしまい、これは朝よりも昼向きやなと。でも、さらっとしたスープが美味で満足です。これで喜多方ラーメンを食することができました。それにしてもここの店員さん、注文を次々に聞いていくのですが、確認されることもなく肉そばが私の目の前にドン。どのように注文を記憶しているのでしょうか。私の頭では無理です。
 駅へ戻りがてら、レンガ蔵の写真を撮って、喜多方の街ともあっという間のお別れです。本当は、あべ食堂というところもハシゴしようと思っていたのですが、人が順番待ちで時間切れ。指定を取ってある、あいづライナー2号に間に合うよう喜多方を8時29分の列車で出発です。ここの駅の売店で買った、ままどーるというお菓子、おいしかったです。郡山のお菓子なのかな?
 会津若松と郡山で583系を駅撮りして、新幹線で帰路につきます。郡山までの車窓から眺める磐梯山頂は雲がかかり、今日登っている人たちには申し訳ないけど、昨日登っておいてよかったと思わされました。
 それにしても新幹線って速いですね。朝、福島県にいたのに14時には名古屋にいて夕方には家に帰りついていました。
 この後、担当の仕事がヤマ場を迎えるのですが、その前によい夏休みをとることができました。

                      《おしまい》


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